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4月からの新生活に向けてお口の準備もしませんか?
4月から新しい環境に変わる方も少なくないはずです。
新しい出会い、マスクを外して話す機会が増えると思います。
そんな時、ご自身の口臭は大丈夫でしょうか?
ご自身の口臭は、なかなかわからないものですよね。
中には必要以上に自分の口臭が気になって人と話すのに消極的になってしまう方や、その一方で、ひどい口臭があるのに、自分で全く気づいていない方もいます。
口臭はデリケートな問題ですので、他人から指摘されることもあまりありません。
今回は、ご自身で口臭をチェックする方法や対処法についてご紹介します。
口臭の原因
口臭が全くない人はいません。
誰しも唾液が少なくなったタイミングや起床時、緊張している時などには起こります。
ですが、それ以外にも口臭が気になる場合、お口の中の問題や、病気が原因になっている可能性があります。
口臭の原因の約9割は口の中からきていることが分かっており、その中でも、舌の上にベッタリとつく舌苔(ぜったい)、そして歯周病がその原因となっています。残りの1割の原因は、糖尿病、肝硬変、蓄膿症、扁桃腺、胃の不調など全身の病気が原因と言われています。
♦舌苔(ぜったい)の口臭
舌の上にまるで苔のように付着している白または黄色っぽい付着物です。舌苔は細菌や、剥がれおちた細胞などからできており、硫化水素などを発生します。そのため、オナラのような匂いがします。唾液が減っている起床時には通常よりも多く付着しますが、通常は自然に剥がれ落ちます。体調の悪い時には厚くつく傾向があります。
♦歯周病の口臭
口腔で一番考えられるのは歯周病です。過去の研究で歯周病と口臭の間には高い相関性があることが知られています。歯周病の特徴は歯周ポケットができることです。これは口の中の細菌の格好の住みかを提供します。細菌の中でも嫌気性菌は代謝の過程で硫化水素やメチルメルカプタンを産生します。これが口臭のもとになります。
お口の中チェック!!
- 歯ぐきからよく出血する。
- 歯ぐきがよく腫れる。
- 口の中がネバネバする。
- グラグラした歯がある。
- 歯と歯の間に食べ物がよくはさまる。
- 穴のあいた歯がある。
- 歯の表面を舌でさわるとザラザラしている。
- 義歯、ブリッジ、冠などが、入っている。
- 舌を磨いたことがない。
- 口の中がパサパサしている。
☑1.2.3.4.5.に当てはまる
歯周病が原因。歯周病により、口腔内細菌により分解され、発生した物質が悪臭を放つ。
☑6に当てはまる
虫歯で空洞ができて、食べ物が入り食べ物が腐敗して、悪臭を放つ。
☑7.8.9に当てはまる
歯磨き不良により、歯垢や食物残渣によるもの。
☑10に当てはまる
唾液が少ないのも原因です。(口腔乾燥症)
口臭の治療法
歯磨きだけでは改善しないようなひどい口臭の場合は特に、口臭の根本的な解決が必要です。
♦歯周病治療を受ける
歯周病が原因の場合、歯周病の治療をしなければ口臭が改善することはないと考えた方が良いでしょう。
♦舌苔を落とす
うっすら付いている舌苔は、自然に落ちますので、無理に落とす必要はありません。無理に落とすと逆に口臭が増すこともありますので、気をつけましょう。分厚い舌苔がみっちりと付いている場合には、舌専用のクリーナーか、やわらかい歯ブラシでそっと優しく2、3回撫でるように落としましょう。くれぐれもやりすぎは禁物です。
♦全身疾患がある場合、治療をする
全身疾患が原因の場合には、原因疾患の治療が必要です。
口臭を予防するために
口臭は意識して予防が可能です。口臭対策としては次のようなことがオススメです。
♦歯ブラシに加え、フロスも行う
歯磨きは1日に2~3回、行いましょう。歯と歯の間の汚れは歯ブラシでは落とせないので、フロスを1日に1回でも通すと、かなり口臭も予防できます。
♦よく噛む
口臭を防ぐには唾液を出すことも大切です。よく噛むということを心がけましょう。
♦ストレス・体調管理に気をつける
ストレスや体調により口臭は変化します。ストレスや体調のコントロールに気を配りましょう。
いかがでしたでしょうか。
たくさん記入しましたが、まずはクリニックにお越しいただいて、プロに相談するのが一番です。
4月18日はよい歯の日でもあります。
新生活のスタートにぜひ、クリニックにもお立ち寄りください。