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4人に1人は歯が溶けている?「酸蝕歯(さんしょくし)」ってなぁに?
寒暖差も大きく風邪やコロナに気をつけないと…
少しピリピリしちゃう毎日ですよね💦
さて今日は、題名にある通り、4人に1人は歯が溶けている?「酸蝕歯(さんしょくし)」についてです。
初めて聞かれる方もいらっしゃるかもしれませんが、酸蝕歯とは酸性度の高い飲食物(pH5.5以下)の酸によって、歯の一番外側の表面のエナメル質が溶ける状態をいいます💦
よく聞く「コーラで歯が溶ける」といわれる主な理由は、コーラに含まれる酸が歯のエナメル質を溶かす性質を持っているということが挙げられますが、実は、普段の食事でもお口の中は酸性に傾き、歯は溶けてしまいます。
その酸が原因で歯の表面のエナメル質が酸が溶けてしまった歯を「酸蝕歯(さんしょくし)」といいます。
2015年に行われた調査によると、約4人に1人が酸蝕歯であるというデータもあり、近年では歯周病や虫歯に次ぐ「第三の歯科疾患」として問題になっています。
エナメル質が溶けると、内面にある象牙質がむき出しとなってしまうため虫歯にもなりやすく、熱い物や冷たい物が染みるといった知覚過敏の症状が出ることもあります。
酸蝕歯は初期段階では症状が出ないことも多いため、ご自身では気づいていない方も多いですが、一度、酸によって溶かされたエナメル質は、自然に元に戻ることはありません。
放っておくと、歯が黄ばんだり、表面がデコボコになるなど、審美的にも機能的にも問題が生じてしまいますので早めの対処が重要です。
<酸触歯の症状>
- 熱い飲み物や冷たい飲み物がしみる
- エナメル質が薄くなることで象牙質が透け、歯が黄ばんで見える
- 被せ物や詰め物が外れやすくなる
- 歯の角が丸みを帯びて見える
- 歯の先端が薄く透けて見えたり、欠けたりする
- 歯の表面がくぼんだり、穴が開いたようになる
そんな酸蝕歯を予防するには、以下のことに気を付けるようにしましょう。
- 酸の強い飲食物を口にする回数を減らす
- 酸の強いものを食べたら、水やお茶を飲んだりうがいをしたりして洗い流す
- 酸の強い飲み物を飲む際にはストローを使う
- 食後にうがいを行い、口の中の環境を酸性から中性に戻す
- だらだらと長い時間をかけた飲食や間食をなるべくしない
- よく噛んで唾液を出す
- キシリトール100%のガムをかむ
- フッ素濃度が高い歯磨き剤を使用する
- 酸蝕歯の症状が気になる方は、毛先の柔らかい歯ブラシを使用して優しくハミガキを行う
- ドライマウスや睡眠時無呼吸症候群などの症状がある場合は早めに対策する
また、歯科医院で定期的に検診をおこない、歯の表面に異常がないかのチェックを受けることも大切です。