妊娠中は歯のトラブルが起きやすい!?|駒込駅徒歩5分・田端駅徒歩8分の歯医者【駒込歯科クリニック】
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2024.08.06
妊娠中は「歯磨きが気持ち悪くてできない」、「つわり等で食生活が大きく変化」というような様々な理由でお口の環境が悪くなる傾向があると報告されています。
それに加え、女性ホルモンが急激に増えることにより、歯周病のリスクが著しく高まります。
ですが、やっぱり妊娠中はなるべく体にストレスを与えたくなく、歯科治療は避けたいと思われる方も多いです。
ということで、今回は妊娠中の歯科への関わり方についてご紹介していきます。
お口の悪い環境を放置していると、母体のみならず、赤ちゃんに悪影響を及ぼす可能性があります。
実は妊娠中であっても、治療の時期を選べば、大抵の治療は受けていただくことができます。
むしろ、悪くなっている歯を放置していると、さらに状態が悪化し、母体や赤ちゃんに大きな負担がかかってしまうリスクがあります。
健やかなマタニティ生活を送っていただき、赤ちゃんの健康を考える上でも、極力ストレスのかからない治療で済ませられる、軽度の段階で治しておく事が大切です。
ただし、治療のリスクをなるべく避けるためにも、妊娠している旨は、必ず歯科医に伝えましょう。
歯科治療に適している時期
歯科治療を受ける時期は、安定期(5ヶ月~7ヶ月)が最も適しています。
簡単な治療や、ストレスのかからない治療であれば、安定期でなくても可能ですが、なるべくストレスを避けるために、本格的な治療は安定期まで待ってから行う場合もあります。
しかし、すでに痛みがあったり、緊急を要する場合には、痛みのストレスそのものが胎児に悪影響を及ぼす可能性がありますので、産婦人科医と相談の上、治療をせざるを得ない場合もあります。
出産後に治療といっても、なかなか赤ちゃんのお世話で通院が難しいとおもいます。
できれば妊娠中の時間に余裕があるうちに、悪いところは痛くなくても治療をオススメします。
妊娠中の麻酔やレントゲン、お薬について
歯科の麻酔は、麻酔をかけた部分にのみ作用する局所麻酔ですので、直接胎児に影響が及ぶことはありません。むしろ、麻酔をせず痛みを我慢する方がストレスとなり、胎児にもよくありません。歯科のレントゲンに関しては、撮影の際にお腹を保護する防護エプロンをつけますし、腹部には直接当たりませんので、心配はいりません。ですが、通常は必要最低限の撮影にとどめます。また痛み止めや化膿止めの薬に関しても、必要に応じて産婦人科医に相談の上、妊娠さんに安全性の高いものを投薬しますので、過度に心配する必要はありません。
お母さんの虫歯が赤ちゃんに与える悪影響
お母さんの虫歯や歯周病は赤ちゃんにも悪影響を及ぼすことがわかっています。
虫歯菌というのは、生まれた後、周囲の人から赤ちゃんへ感染します。赤ちゃんにもっとも虫歯菌をうつす可能性のあるのは、通常、赤ちゃんと接することの一番多いお母さんです。
お母さんの口にたくさん虫歯があると、それだけ赤ちゃんへ虫歯菌をうつすリスクが高くなります。
そのため、赤ちゃんが生まれる前にできるだけ虫歯は治しておく事が大切です。
お母さんの歯周病が赤ちゃんに与える影響
お母さんが歯周病にかかっていると、歯周病菌が出す毒素が血管を巡って子宮収縮をうながし、早産を引き起こす可能性がある事が分かっています。
また歯周病菌が胎盤に感染すると、胎児の発育を妨げてしまい、低体重児出産の原因になるとも言われています。重度の歯周病にかかっている人は、歯周病にかかっていない人に比べて、早産や低体重児出産の危険性が7倍にも増すと報告されています。これは喫煙が起こす危険性と同じくらいのレベルに相当します。妊娠中は女性ホルモンの急増により、女性ホルモンを餌とする歯周病菌が爆発的に増え、その影響で歯周病が悪化する事が分かっています。そのため、妊娠中にはより一層、ご家庭と歯科医院での歯周病ケアが大切になってきます。
当院では妊婦さんの検診を受けれておりますので、お口に関するトラブルなどのご相談はいつでもお気軽にお問合せください。